前回は美容鍼について、過大な期待はしないようにと書きましたが、
顔のむくみを取り、顔の骨を刺激することで、顔のサイズをもとのサイズに小さくすることはできるのです。
解剖学的に考えると、
顔の骨の関節は動きません。
顎関節は自由度が高い関節なので、
姿勢などの悪さから顎関節周りの筋肉が緊張して、クラック音や頭痛、めまいなどの様々な症状が出たりします。
虫歯などの痛みから噛む癖ができてしまい、
顎関節周囲の筋肉が偏って緊張することもあります。
そのような顎関節の可動性を除くと、
頭骸骨の関節は動くところは本来ないのです。
しかし、
頬骨(顔の頬の出っ張りの下の骨)と側頭骨(耳の下当たりの骨)の関節に圧迫刺激を加えることで顔のリンパの流れを助長することができ、
結果的に小顔にしていくことができるのです。
むくみが取れることで下あご、目の周りがスッキリし、
明るい表情を作りやすくなります。
もちろん顔のマッサージだけではなく、
首、肩、鎖骨の下、大胸筋のマッサージを組み合わせることは必須。
ただ単に顔の筋肉や骨を押したり引いたりしても、
あまり結果は出ません。
ただし、
繰り返しますが頭骸骨は基本的に極めて自由度の少ない関節。
解剖学的には不動関節といい、ほとんど癒合してしまっている関節です。
ちまたで流行っているとても強い刺激による「頭骸骨の関節を矯正します」という施術は、
解剖学を習った身にはあまり理解できることではありません。
動くとしてもコンマ何ミリという世界の話しですので、
別人になるほど人相が変わったりはしないのですが、
顔のむくみやたるみが気になる方は、一度ご相談ください。
下あごのたるみは姿勢との関わりが深いので、
気になる方には姿勢のご指導もさせて頂いております。