腰痛(急性・慢性)

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 腰痛は、自覚症状として、急激に痛みが発症する場合と、緩慢にいつも痛みや重く怠い感覚がするものとあります。
 急激に痛みが発症する場合でも、その痛みの発症の何日か前から前兆がある場合が多いのです。
 前兆は人により様々だが、足が重い、背中が張る、下っ腹が出てくる、肩が痛いなどの症状で感じられます。
この様なわずかな自覚症状は、やがて近いうちに激しい腰痛となる可能性があるので、その前に対処しておくことが望ましいです。

 慢性腰痛は急性腰痛ほど痛みが鋭くないが、常に腰に違和感を感じる状態です。原因はストレスと運動不足からくることが多いです。

 WHO(世界保健機構)では、腰痛は鍼灸の適応症となっております。

◆治療方法◆

 当院の腰痛の治療方法は二段構えになります。
 まずは腰、背中の筋肉の緊張を取り、動きの連動する、臀部、下腿の筋肉を緩めていきます。
腰痛のツボが足にあるので、当院では下腿、下肢の治療に力を入れています。
足の筋肉を緩めただけでは痛みが再炎しやすいので、鍼灸で自律神経の副交感神経を活性化し、抹消の血流量を増やして、身体全体がリラックスできるようにします。
副交感神経を活性化することで身体の筋肉全体が緩みやすくなり、痛みが出にくくなります。

●急性腰痛●

 原因:ヘルニア、腰部脊柱感狭窄症、筋肉の捻挫などによる、筋肉、筋膜の炎症
ひどい場合は立つことも歩くことも座ることもできず、身動きが取れなくなります。
症状がひどい場合は、大きな病院で局所麻酔や薬の処方をして頂くことをお勧めします。
強い痛みは自律神経の交感神経を刺激して発痛物質を放出させるので、痛みが拡散し広範囲に感じるようになってしまいます。
そのことが更に交感神経を刺激し、吐き気やめまい、軽いショック症など全身の自律神経症状を引き起こすことがありますので、急性期の激しい痛みがあるときは、まずは医療機関で薬を処方してもらったり局所麻酔で応急処置をすることが必要となります。
ただ、薬などで痛みが緩和しても局所の炎症、筋肉の強ばりはほとんど改善しないので、激しい痛みが弱まった後は、鍼灸治療などで痛みが再炎しないようにケアしていきましょう。

☆痺れなどがあり、ヘルニア、脊柱感狭窄症と診断されても、鍼灸治療で症状が改善することがあります。ご相談ください。

●慢性腰痛●

 原因:ストレス、運動不足、冷たい物の日常的飲食などによる、腰部筋肉群の緊張

ストレスが強くなると、自律神経の交感神経が活性化します。
交感神経が活性化すると毛細血管は収縮し、抹消の血流量が落ちます。
つまり血行が悪くなるのです。
この血行が悪い状態にデスクワークなどで運動不足の状態が重なると、腰部筋肉群には新鮮な血液が行き渡らなくなり、収縮したまま伸びなくなります。
腰部の筋肉群は大変力が強いので、常に新鮮な血液の供給が必要になります。
通常なら歩くことで腰部の筋肉は緊張と弛緩を繰り返し、新鮮な血液が供給されるのですが、デスクワークなどで腰部の筋肉が十分に運動できないと血行不良になります。
更に加えてストレスなどで交感神経が活性化し、抹消の血流量が落ちると、腰部の筋肉群は酸欠、栄養不足となり硬くこってしまい、やがて痛みを発するようになるのです。
 腰、背中の筋肉を緩めると同時に、腰と連動する臀部、下腿の筋肉をしっかり緩めていきます。
加えて全身的な鍼灸治療をすることで副交感神経を刺激し、血行を良くして、痛みを緩和させていきます。
 筋肉の過緊張により炎症を起こしてピンポイントの部分だけ、弱い痛みが残ることがありますが、症状はかなり楽になります。

ストレスや運動不足の他に、冷たい物を日常的に飲食していると、胃腸が冷え、腰部の深部に鈍い痛みを感じるようになります。
この場合は、まず、冷たい物の飲食を止めて頂くのが最初の治療になります。
胃腸の働きを改善するために腹部などにも鍼灸をすることがあります。
ときに直後効果が少なく、治りにくい印象があります。

●要注意の腰痛●

 鍼灸、マッサージをしても改善せず、運動も効果がない場合は、医療機関でレントゲンやMRIなどの画像診断を受けることをお勧めします。
腎臓疾患、癌などの悪性腫瘍がある場合も、腰痛の原因となることがあるので、医療機関を受診してください。