赤坂で自律神経の治療をメインにしている、鍼灸師の飯田です。
こんにちは。
さて、
私がなぜ自律神経系の治療をメインにしよう!かと決めたのか、というお話です。
これには大きな2つの理由があります。
一つには再発する、頻発する症状、難病の原因が、
自律神経の乱れから生じるものだということに気がついたから。
もう一つは、
誰の目にも明らかでわかりやすい治療が出来るから、です。
免許を取り立ての15年前、
まだまだ腕は未熟でしたが、病気を鍼灸で治したい!という気持ちは人一倍強かった、私。
ふと疑問に思ったのです。
毎週きてくださるあの患者様は、毎回同じような症状を訴える。
これは楽にはなったと仰って頂けてるけど、治ったことにはならないのではないか?!
毎週きて頂けるので、ありがたいお客様です。
しかし医療従事者としては、症状が改善しないのは面白くないのです。
あの患者様の肩こり、腰痛は、なぜ再発するのだろう?
その原因が分かり、適切な治療をすれば、再発しなくなるのではないか?
気付きに至った過程は省略しますが、
そうして試行錯誤をしていく中で、
私たちの身体は自律神経によってコントロールされている、ということがわかったのです。
自律神経は内蔵、ホルモン分泌、末梢血管の伸縮、心拍数など、
人体の無意識の部分の全てをコントロールします。
つまりこの自律神経の働きが悪くなると、
内蔵の働きも正常ではなくなり、ホルモンの分泌は崩れて生理周期が狂ったり肌が荒れたりして、
手足の慢性的な冷えやむくみの原因にもなるのです。
鍼灸治療でこの自律神経の働きを正常に戻してあげられれば、
慢性的な症状も改善していくのではないか。
これが鍼灸で自律神経の治療をしようとした理由の一つです。
もう一つは、
今もこの傾向は残っているのですが、
鍼灸治療というとなんかうさんくさい (笑)
気とかなんとか、
見えない感じられないものを引き合いに出されて巡りが悪いのが症状の原因とか言われても、
さっぱりわからない。
わかる人にはわかる、というような風潮が鍼灸の世界に感じられ、
私はその雰囲気が嫌いだったのです。
もっと万人にわかるように、
そして誰が追試をしても同じような結果の出る科学的な鍼灸治療はないものか?!
ということを考えていたのです。
これには筑波大学の西條一司先生の理論が、とても参考になりました。
科学的な実験とデータに基づいた鍼灸治療をご提案されています。
科学的というのは、通電をしたり温熱刺激を加えたりと、
物理療法のことを言うのではありません。
鍼灸にしろ他の物理療法にしろ、
その刺激が自律神経の何を狙っているのか、刺激に対する反応は狙いどおりか、
という点が肝要なのです。
この症状の原因が自律神経の乱れにあると診断できた時に、
乱れを改善していくには自律神経をどのように変調させたらいいのか、
変調させる為に最適な刺激はどのようなものか、ということを、
考えなくてはならないのですが、
気という概念を使うと、
患者様との間で変化への正確な情報の共有がうまくいきません。
気というような曖昧なものは治療の中に取り入れず、
自律神経の変化というものを指標にして治療をした方が、
私も患者様もお互いにわかりやすいのです。
以上のような大きな2つの理由で、
自律神経の治療をメインにしようと決めて、
実行しているのであります。
治りにくい肩こり、腰痛、冷え、むくみ、
すぐに再発する頭痛、
膠原病、難病。
その原因は、自律神経のバランスの悪さにあるのかもしれません。
気になるときは、お気軽にご相談ください。
ちなみに私は、
気が観える人です(^^)