治る腰痛、治らない腰痛

院長の飯田です。

季節の変わり目になりました。

三寒四温なんていいますが、気温が安定せず温かくなったり急に冷え込んだりしてきますね。

こういう時期は腰痛を訴える方が多くなります。

 

腰痛治療は得意な方なので、

ヘルニアや分離すべり症、脊柱感狭窄証と診断された方でも症状を軽減させていくことができます。

ヘルニアと言われて手術を覚悟したけれど、

鍼灸治療を受けて軽減し、手術をしないでも日常生活が送れるようになった、とお喜びの声も良く頂きます。

 

しかし、どうしても治りにくい、即効を出せない腰痛がたまにあります。

 

急性期の筋膜の炎症

椎間板にも髄核にも、痛みを感じる神経が存在しないので、

そこにどんなに組織の損傷が起きても痛みを感じることは出来ません。

つまり、ヘルニア(突出しているという意味)だけでは、痛みは感じないのです。

しかし髄核を押し出されてしまうということは、それだけ腰部の筋肉が強く緊張しているということなので、

筋肉あるいは筋肉をしまいこんでいる袋、筋膜に炎症が起きてしまうことがあります。

そうなると非常に強い痛みが腰に発生し、

立つときや座るときの中腰の姿勢で激痛が走ります。

 

鍼灸指圧治療をすることで痛みの範囲はかなり小さくなるのですが、

組織の損傷が治癒していくには時間がかかるのでなかなか痛みが引かない場合があります。

 

 

冷たいものを食べたり飲んだりする方の腰痛

冬でもアイスを食べる方がたまにいますが、そのように胃腸を冷やしている方が腰痛になると、

これが本当に治りにくい。

鍼灸治療よりも、まずは冷たいもの断ちが治療の第一歩です。

胃腸を冷やすと深部体温が下がるので、免疫力が弱まります

腰痛だけではなく万病の元となるので、冷たいものはなるべく控えましょう。

 

 

筋膜に炎症がある場合は、

マッサージや鍼灸のやり方にも特に気を配らなくてはなりません。

やり方を間違えると炎症が広がり、返って症状を悪化させてしまうことも多いのです

 

また、一回の鍼灸治療等で症状が改善しない場合には、

抗炎症剤の服用も必要になります。

 

痛い!という感覚が交感神経を刺激し、抹消の血流量を下げてしまうので、

組織の回復が遅れてしまいます。

痛いという感覚を少しでも少なくすることが組織をはやめるので、

必要なときは痛み止めを服用しましょう。

 

自分の痛みが鍼灸、マッサージの治療の対象なのかどうか?

疑問や不安がありましたら、遠慮なくお気軽にご相談ください。

 

panacea.akasaka@gmail.com