鍼灸は対処療法か?!

鍼灸のお問い合わせで、たまにきかれることがあります。

 

「鍼灸も対処療法なんですよね?」

 

この質問の裏には、

鍼灸治療といえども治癒には至らず、治療を継続しなければまた症状が戻ってしまうのだろうという、

一種のあきらめのようなニュアンスがあると、私は考えています。

 

そもそも痛みや症状は、

その患者様ご自身の身体の中で起こったことです。

 

厳しい言い方をすれば、

生活環境、姿勢、食事、ストレス管理などを全く省みることがないならば、

どんなにすばらしい治療を受けても症状は時期に戻ってしまいます。

 

治癒に至るには、

私たち治療する側が痛みや症状の原因を探し出し、

適切な治療をして、

そのあとには、何よりも患者様ご自身の努力が必要なのです。

 

セルフケア、自助努力無しに、

治癒に至ることはありません。

 

鍼灸治療はすばらしい治療法です。

 

自律神経系に働きかけ、慢性的な症状を改善することができます。

 

また、痛みや痺れの原因を緩和し、再発しないようにしていくこともでします。

 

西洋医学では原因を特定しにくい、不定愁訴も改善していくことができます。

 

しかし、魔法ではありません。

 

治癒の過程には、必ず患者様の努力が必要となってきます。

 

当院では、

自分自身の身体のケアを自分自身で行いたい!

と強く願う方のために、

姿勢、動作のご指導、ストレッチのご指導をしています。

 

また食事の選択の仕方、寝具のアドバイス、心身に効果的な本なども、

ご案内しています。

 

 

自分の身体のコントロールを取り戻したい!

そう強く願う方には、

鍼灸治療もより大きな力を発揮するのです。