赤坂で 鍼灸・指圧 の治療院をしています、
パナケア赤坂院の飯田です。
こんにちは。
4月になり、
電車や街中には新入社員の方々が目立つようになりました。
もうすぐ就業して1ヶ月になりますが、少しは慣れてきましたか?
一休みできる連休までもう少しです!
頑張りましょう(^-^)
新入社員の方々に習い、
改めて、
整体 マッサージ カイロプラティック(カイロ) 接骨院(整骨院) 鍼灸
の違いなどをご説明しましょう!
まず、大きな違い!
それは国家資格があるかないか ということ。
上記のうち、
国家資格があるのはどれだかわかりますか?
正解!
マッサージ 接骨院 整骨院 鍼灸
です。
このうち整骨院と接骨院はいっしょなので、
以下接骨院とのみ書きます。
こう書くと、
「整体には資格がないの?!」とか、
「いつも通っているカイロの先生は、アメリカではカイロは医者と同じってい言ってたよ!」
という声が聞こえてくるようです。
はい。
カイロプラクティックは確かにアメリカでは医者と同等の資格です。
医療大学に6年通い、医師と同じに扱われます。
しかし日本では国家資格ではありません。
以下厚生労働省のページよりコピペ
近時、カイロプラクティックと称して多様な療法を行う者が増加してきているが、カイロプラクティック療法については、従来よりその有効性や危険性が明らかでなかったため、当省に「脊椎原性疾患の施術に関する医学的研究」のための研究会を設けて検討を行ってきたところである。今般、同研究会より別添のとおり報告書がとりまとめられたが、同報告においては、カイロプラクティック療法の医学的効果についての科学的評価は未だ定まっておらず、今後とも検討が必要であるとの認識を示す一方で、同療法による事故を未然に防止するために必要な事項を指摘している。
こうした報告内容を踏まえ、今後のカイロプラクティック療法に対する取扱いについては、以下のとおりとする。
(1) 禁忌対象疾患の認識
カイロプラクティック療法の対象とすることが適当でない疾患としては、一般には腫瘍性、出血性、感染性疾患、リュウマチ、筋萎縮性疾患、心疾患等とされているが、このほか徒手調整の手技によって症状を悪化しうる頻度の高い疾患、例えば、椎間板ヘルニア、後縦靭帯骨化症、変形性脊椎症、脊柱管狭窄症、骨粗しょう症、環軸椎亜脱臼、不安定脊椎、側彎症、二分脊椎症、脊椎すべり症などと明確な診断がなされているものについては、カイロプラクティック療法の対象とすることは適当ではないこと。
(2) 一部の危険な手技の禁止
カイロプラクティック療法の手技には様々なものがあり、中には危険な手技が含まれているが、とりわけ頚椎に対する急激な回転伸展操作を加えるスラスト法は、患者の身体に損傷を加える危険が大きいため、こうした危険の高い行為は禁止する必要があること。
(3) 適切な医療受療の遅延防止
長期間あるいは頻回のカイロプラクティック療法による施術によっても症状が増悪する場合はもとより、腰痛等の症状が軽減、消失しない場合には、滞在的に器質的疾患を有している可能性があるので、施術を中止して速やかに医療機関において精査を受けること。
(4) 誇大広告の規制
カイロプラクティック療法に関して行われている誇大広告、とりわけがんの治癒等医学的有効性をうたった広告については、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律第十二条の二第二項において準用する第七条第一項又は医療法(昭和二十三年法律第二百五号)第六十九条第一項に基づく規制の対象となるものであること。
以上
要するに、
カイロプラクティックの技術は国で検証してみたけど、
はっきりした治療的効果がわからなかったよ。
危険な手技もあるので、気をつけてね。
ということです。
これは国が各都道府県に送ったものです。
整体は、
これははっきりした定義付けがありません。
何を持って『整体』とするのか、
その概念自体が多岐にわたるので、把握しきれていないのが現状です。
カイロプラクティックに関してはまだ民間の教室(専門学校ではない)があるようですが、
整体という看板を掲げている方の中には、
特に一定の教育を受けたことがない方も多いのが現状です。
もちろん、
勉強熱心な方はたくさんいらっしゃいます。
整体というものをしている方で、私の尊敬する方もいらっしゃいます。
しかし整体というものには定義付けがないので、
乱暴な言い方をすれば、
誰でも今日から整体の看板をあげることができます。
「整体の資格を持っている」という方もいらっしゃいますが、
それはあくまでも民間資格。
民間資格なので資格そのものに、厳密なガイドラインはありません。
さて、
マッサージが国家資格と聞いて、「えー?!」って思った方は多いのではないでしょうか。
男性でしたら風俗的なマッサージを連想して、
あれも国家資格かよ、って言われるかもしれません。
しかし、
マッサージ、按摩(あんま)、指圧という呼称は国家資格を取得したものしか名乗れません。
タイ古式マッサージ、泡泡マッサージなどは、施術者が国家資格を持っていないと、
違法にマッサージという呼称を名乗っていることになります。
最近赤坂でも、
ベアハグさん、手もみんさん、などの大手から、
急成長しているドクターストレッチさん、ほぐしやさん、などいろいろマッサージのようなことをしているお店が出てきていますが、
これらの大きなお店では『マッサージ』という呼称は使っていません。
「ほぐし」とか、「リラク」とか、筋肉が緩むようなリラックスするような単語を使っていて、
けっして「マッサージ」という単語はメニューにはありません。
これは資格のない方をボディーケアの現場で使っているので、
国家資格がないと使えない呼称を、使うことができないからです。
エステでも今は「リンパマッサージ」とは言いません。
「リンパドレナージュ」(厳密に言うとこの呼称はグレーワード)とか「オイルトリートメント」などと言っています。
国家資格は持っていないけど、
ボディーケアに携わりたい方々は、
カイロ、整体、ストレッチ、リラク、揉みほぐしなどというキーワードを使って営業しているのです。
接骨院と鍼灸ですが、
これはどちらも国家資格ですが資格が異なります。
接骨院は、 柔道整復師 という国家資格。
鍼灸は、 鍼師と灸師という二つの国家資格からなっています。
あんまマッサージ指圧と鍼灸の国家資格を持っている私は、
あんまマッサージ指圧師、鍼師、灸師という三つの国家資格を持っていることになります。
さて、
柔道整復師という国家資格ですが、
読んで字のごとく、
柔道に伴う怪我を整復することを許可された資格なのです。
柔道に伴う怪我なので、
捻挫、打撲、骨折などが主な疾患になります。
肩こりや腰痛で接骨院に行くと、
〇〇捻挫、という疾患名がついたこと、ありませんか?
これは彼らの扱える疾患が、捻挫や打撲、骨折に限られているので、
「捻挫」という診断をするのです。
診断という言葉を使いましたが、
柔道整復師には限られた疾患に対してだけ、「診断権」があります。
一部、医者の仕事と被っているのです。
これは柔道を国民的なスポーツにして世界に売り出そうと考えていたかつての日本政府が、
柔道のに伴う怪我に限定した医者の代わりになる人を作って、
医者の仕事を減らそうとした政策によります。
柔道に伴う怪我の治療に限られているので、
包帯による固定術とかリハビリなどが得意分野です。
接骨院でテーピングをしていただいた方も多いかと思いますが、
かれらの十八番(おはこ:死語ですね^^;)なのです。
しかし肩こりや腰痛に対するマッサージのような手技は、
本来は勉強することはありません。
接骨院でマッサージしてくれた…というのは、
彼らの本来の仕事ではなく、
先のことを踏まえて言うと「整体」をしていることになるのです。
接骨院でも整体という言葉を使っているところもありますが、
マッサージは資格を持っていないと使えないので、
揉みほぐすようなことをしたいときは「整体」という言葉を使います。
接骨院は、
本来は柔道の怪我のような方が通うところなので、
頭痛や肩こり、腰痛は彼らの本来の仕事ではありません。
これだけは頭の隅に置いておきましょう。
鍼灸は二つの資格があると書きました。
鍼師と灸師です。
二つに分かれていますが、ほとんどの方が(98%以上)両方の資格を持っています。
「うちもばあちゃんに、小さい頃お灸をされてさー、熱かったよ!」って話をたまーに伺います。
また、
最近はせんねん灸などセルフケアのためのお灸も盛んで、
とてもいい傾向ですね。
これは国家資格がなくてもいいのか?!
ということになりますが、
生業としなければOK!なのです。
つまり親しい間柄で灸をしあったりするのはOK!。
ですが、
お金を頂いて施灸するには国家資格が必要になるのです。
鍼は国家資格がないと傷害事件になってしまいます。
なので、
免許がなくてもする方はいないでしょう。
鍼師灸師(以下鍼灸師)は柔道整復師と違って、
診断権がありません。
ですので、
「あなたの症状はぎっくり腰です!」
という「診断」ができないのです。。
「診断」は出来ませんが「問診」は出来ます。
限りなく「診断」的なことは言えるのですが、
断定してはいけない決まりになっています。
変な話ですが、
そういう法律になってしまっているので、私も歯がゆい思いをよくします。。。
国家資格と連呼しましたが、
私たち国家資格保有者はどのようにして資格を取るのでしょう。
これは国で決められた専門学校で、
最低三年以上、決められたカリキュラムを受講しなくてはなりません。
私の卒業した呉竹学園(東京医療専門学校)は、
当時は週6日で三年間、トータル500万以上の授業料がかかりました。
このハードルの高さが、
国家資格を取らず、整体やカイロといった民間資格に流れるひとつの要因となっているようです。
以上ざっと巷にある手技療法の違いを書いてみましたが、
わかりましたか?
もしどこを選んでいいかわからない、
自分の通っているところは大丈夫かな?!
などと疑問質問がありましたら、
お気軽に当院までお問い合わせください(^^)
電話ではなく、メールでのご相談ですと助かります。
必ずご返信します。
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