港区の赤坂で、自律神経調整専門の鍼灸院を開業して、
丸5年が経ちました。ありがとうございます。
院長の飯田です。
さて、
気管支喘息などで咳が出る場合、
背中を叩いた方がいいのでしょうか?擦(さす)った方がいいのでしょうか?
はい。
正解は背中を叩いた方がいいのです。
気管支は、副交感神経優位で気道が狭くなります。
交感神経が活発な時には、気道が広くなります。
横になったり安静にしたり、部屋を暗くしてさあ寝ようとすると副交感神経が働き出し、
炎症などで過敏になった気管支の気道が狭くなり、
咳が悪化するのです。
部屋を明るくしたり上半身を起こしてあげると交感神経活動が高まり、
気管支が広がって、咳が和らぐのです。
背中の筋肉をどんどんと強く叩くと交感神経活動が活発になるため、
気管支はさらに開き、咳が止まりやすくなります。
背中を優しく擦ってしまうと咳は悪化するので、
咳が出ている人の背中は愛情をこめて強めに叩いてあげましょう。
逆に、食べたものに当たったりして吐き出したいときは、
背中を擦ってあげます。
背中をさすると副交感神経活動が活発になります。
副交感神経は分泌や排泄機能をコントロールしているので、
何か身体の中から出したい場合は、副交感神経の働きを利用します。
吐きたいとき、子どもの排便などを促すときなどは、
背中を優しく擦ってあげるといいでしょう。