命(めい)と鍼灸

赤坂で自律神経治療をしております、パナケア赤坂院の飯田です。

こんにちは。

暖冬らしいですが、それでも日ごとに寒くなっていきますが、

体調はお変わりありませんでしょうか。

 

さて、今日は命の話。

命とかいて、 めい と読みます。

これは私が鍼灸治療をしている志に通じる話でもあります。

 

安岡正篤先生によると、人間にはみんな天から与えられた命(めい)、

天命(てんめい)というものがあるそうなのです。

 

自分の天命を知り、この天命を歩むことが、生きることの意味なのだそうです。

 

自分自身の成すべきことを知り、遂行する。

素敵ですね。

 

この命というものをわかったとしても、

自分自身で運用していかないといけないというのです。

 

本来天命は固着しているものではなく、

その人の努力によっていくらでも方向性や伸びしろが変わります。

しっかり天命を運用していくこと、

天命が流動性を持って主体的に運用できていくことを指し、運命 というのだそうです。

 

逆に状況に流されて主体性を失ってしまうと、

いくらでも変化できるはずの天命も流動性を失い、

ある時点で気付いた以上の結果を導き出せなくなってしまいます。

そうした状態を指し、 宿命 というのだそうです。

 

天命を、

運命とするか宿命とするかは、

自分の意識次第ということなのですね。

 

天命を知り、

命に向き合って取り組んでいく者が、

人生を充実して過ごしていけるのでしょう。

 

さて、

この天命、自分の成すべきことをわかったとしても、

様々な要因で実行できなかったりするのではないでしょうか。

 

実行できない要因の中で、

肉体の痛み、不快感、病気、なども、その主たる要因ではないでしょうか。

 

痛みや不快感が強いと、

前向きで建設的な考え方ができず、

どうしても肉体の感覚に集中してしまいます。

 

病気などになってしまうと、考え方も後ろ向きになってしまいます。

 

本当は天命に向かってしっかり考え、行動したいのに、

肉体の痛みや不快感のためにそれができないというのは、

なんとも残念な状況です。

 

不快な痛みや症状、病気がなければ、

どんなに前向きに、考えがクリアにできるでしょう!

 

もちろん世の中には病気や痛みを抱えながら、

素晴らしい生き方をされている方がたくさんいらっしゃいます。

 

でも、痛みがなければ、

痛みの感覚に邪魔されて隠されてしまっている、

もっと深い感覚に気付くかもしれません。

 

私は、

天命に気付く事を邪魔している、

あるいは天命を歩もうとしている者を阻んでいる、

痛みや不快感、病気などを、

なんとかして解消、治癒、させたいのです。

 

自分自身に置き換えてみると、

私自身の天命は、

人様の天命を邪魔する症状を治すこと、

と言えます。

 

私が気付いている私自身の天命の着地点よりも、

もっともっとはるか遠くに着地点を見出せるべく、

これからも命を動かし続けていきたいと思っております。