お灸の効果

院長の飯田です。

 

「お灸を据える」と言うと以前は悪いことをした時の罰のように使われていましたが、

最近はお灸を据えられた経験が無い方も多く、すでに死語になりつつあります。

 

私たち国家資格を持つ鍼灸師でも、艾(もぐさ)をよる先生は少なくなってきており、

お灸という治療そのものが目立たない存在になってきています。

 

しかし当パナケア赤坂院では、

自律神経のバランスを整える治療まどに、積極的にお灸治療を取り入れています。

 

お灸の据え方にもいろいろあります。

わざと軽い火傷を引き起こし免疫力を上げる方法から、超ソフトな温熱刺激を与えていく方法まで、

目的によって様々に使い分けていきます。

パナケア赤坂院では、特別な理由がなければ、火傷や跡の残らない温かくて気持ちのいいお灸を選択しています。

 

お灸というと温熱刺激の側面のみがクローズアップされますが、

それだけではありません。

ただの温熱刺激であれば、遠赤外線やお風呂の刺激の方がいいはずです。

 

ではなぜ、小さな範囲しか温めないお灸が、

お風呂や遠赤外線の全身的な温熱刺激よりも自律神経を調整していくのでしょう?

 

それは、

全身に点在しているツボと呼ばれる反応点に、断続的に温熱刺激を加えることで、

自律神経の副交感神経と交感神経の働きを交互に刺激することが出来、

自律神経の働きそのものを、

根本から活性化することが出来るのからです。

 

風邪の治療を例にとってみましょう。

 

風邪を引いたとき、寒気なんかがするときは、38度くらいのお湯に首まで浸かって連続して20分以上入浴すると治りが早くなります。

体表で温められた静脈血が芯部に到達し、また体表に戻ってくるまでがおよそ20分な。

ですので連続して20分以上の入浴をすることで芯部の体温が上がり、

風邪の初期症状は改善されていくのです。

こういうときはお灸よりも、

お風呂などの面での刺激が効果的です。

 

しかし頻繁に風邪をひく、季節の変わり目に弱い、夏でも風邪を引くなどという方は、

自律神経の働きそのものに力がなくなってきているサインなので、

自律神経系の調整治療が必要になります。

したがってそのつど入浴をするなどの対処療法をしていくよりも、

お灸を用いた治療を受けることで、体質改善をしていくことが効果的となってくる訳です。

 

お灸は用い方により、自己免疫力を高めていくことも出来ますので、

風邪を引きやすいという他にも、

身体の疲れが抜けない、朝がスッキリと起きられない、すぐに喉が痛くなったり咳が出るという方は、

一度パナケア赤坂院のお灸を用いた自律神経調整コースを試してみてはいかがでしょうか。

 

パナケア赤坂院 http://panacea.x0.com