鍼灸院と衛生

今年で鍼灸、あん摩マッサージ指圧の国家資格を取得して、13年目になります。

その間、3つの治療院に勤めました。

同時並行して、自分でも開業したり、内科医のところにも10年以上、週一で勤めさせて頂いていました。

 

いろんな治療院をちょこちょこ渡り歩くタイプではなく、

一つのところで腰を落ち着けて働きたいという気持ちが強いので、

多くの治療院は知りません。

しかしお陰さまで10年来、お身体に携わらせている患者様も何人かいらっしゃり、

年齢とともに変化していくお身体の変化を縦断調査できているのは、

非常に私の財産になっています。

 

話しがそれました。

 

数少ない治療院にしか関わっていませんが、

開業を見据えて仕事をしていたので、いろんな治療院の情報は仕入れていました。

自分が体験した情報、見聞きした情報を検証すると、

概ね鍼灸、マッサージの治療院というものは、私の目には不衛生に映ることが多かったのです。

 

患者様の肌が触れるシーツ、タオルを取り替えるのは一日一回。

さすがに顔の触れるタオルは取り替えるところが多かったですが、

ヒックリ返して使い回している治療院も知っております。

治療着をお一人毎に洗わないところもありました。

床の掃除に関しては、

一週間に一度しかカーペットに掃除機をかけないところもありました。

ほとんどのところはクイックルワイパーで軽く撫でるのみ。

これではぱっと見が綺麗でも、衛生的とは言えません。

 

鍼は使い捨てのものを使っているので衛生的と言えますが、

パッケージから開けてむき出しで保存しているところはNGです。

また中国産の鍼も衛生面が確保されていないのでNG。

中国の鍼は安いのですが、私はあの鍼を身体に入れられたくはありません。。

 

また鍼を置く皮膚面の消毒も、ずさんなところが多かったです。

鍼を置く面はピンポイントではなく、広めに消毒しなくてはなりません。

また消毒する方法も一方向。

アルコール綿を往復させると雑菌は取れないのです。

 

私がこのパナケア赤坂院で実践している衛生法は、

シーツはこまめに取り替える。

治療着はお一人毎に新しいものを使い、洗濯する。

床の掃除は掃除機でホコリを取り、その後ぞうきんがけをしています。

ぞうきんがけは基本的に水拭きですが、週に何回かは安定化二酸化塩素を使い、

床を消毒しています。

たまに院内がプールのような消毒臭く感じることがあるかと思いますが(特に朝一では)、

これは二酸化塩素が揮発し、床面のみならず空間そのものを除菌しているサインでもあります。

 

テーブル、ゴミ箱、スリッパなどはアルコールで消毒しています。

 

鍼はパッケージから出さずに保管。

日本製の鍼を使っています。

 

アルコール綿もこまめに作り、

作り置きをしないよう心がけています。

 

 

治療院内が片付けられていて綺麗なのは当たり前ですが、

私たち治療に携わるものは、

一歩すすんで衛生管理をしていかなくてはならないと考え、実践しています。

 

 

 

※トイレの掃除は当たり前すぎるので、書きませんでした。