赤坂の鍼灸治療院、パナケア赤坂院の院長、飯田です。
こんにちは。
仕事が始まった方も多いかと思います。
パナケア赤坂院は1/3より営業をしていましたが、
赤坂の街はとても静かで、治療院の中が一番人口密度が高かったのではないかと感じました。
さて、
鍼灸治療というと筋肉の痛みを取る、コリを緩める、
と思われがちです。
確かに鍼をツボといわれるところに置くことで、
痛みをコントロールすることができます。
ぎっくり腰、腰痛、四十肩、膝痛、頭痛など、
代表的な症状には鍼灸治療はとても効果的です。
これはゲートコントロール説といい、
神経の閾値を上げることで、痛みを感じにくくさせていると考えられています。
痛みがなくなると運動制限が緩和されるので、
痛みのある筋肉の周辺の血行が良くなり、
症状が治癒の方向に向かっていきます。
特殊な症状にも対応しやすいのが鍼灸治療の良いところなので、
通常手技療法では届きにくい骨盤底筋、内閉鎖筋といった深層部の筋肉にも、
治療効果を発揮できます。
ダンスやヨガ、格闘技などでこの骨盤底筋を酷使すると、
股関節の中心が痛むように感じます。
通常のマッサージでは指が届きません。
ストレッチでは、悪化をさせることがあります。
このような深層部の筋肉にアプローチしていく治療は、
他には真似できない鍼灸治療の特徴の一つです。
しかし、
鍼灸は筋肉系の痛みのコントロールだけが得意なわけではありません。
自律神経系に働きかけることで、
内臓の働きを整えたり、
ホルモンバランスを正常に戻していくことができるのです。
自律神経には、
交感神経と副交感神経があり、
交感神経にはさらにα受容体とβ受容体という二つの働きがあります。
鍼灸治療は、
この交感神経(α、β)、副交感神経を選択的に刺激できるので、
自律神経が乱れることによっておこる様々な症状を治療することができるのです。
例えば、
肩こりなどでマッサージを受けても、翌日には痛みが戻ってしまうこと、
ありませんか?
また充分に寝たはずなのに、
朝から首が痛い、肩が重いということは、
ありませんか?
女性でしたら生理周期が乱れたり、肌が荒れたりすることは、
ありませんか?
こうした症状があるときは、
自律神経の交感神経が活性化しすぎておこる症状なので、
ただ単に筋肉をもみほぐしても改善しません。
鍼灸治療によって、
交感神経を抑制し副交感神経の働きを活性化する必要があります。
また、
鬱様の諸症状も鍼灸治療で改善させていくことができます。
ただ前述した治療治療と逆になり、
副交感神経の働きを少し押さえながら、
交感神経の働きを活性化してあげることが治療の要になります。
鬱は副交感神経の異常な高まりなので、
通常の治療通りにすると悪化してしまいます。
自律神経系の治療には、
私はお灸とパルス通電を併用していきます。
具体的にはまた改めて書いていきたいと思いますが、
鍼灸治療は様々な症状の改善に効果があります。
自分の症状、病気が鍼灸の適応かどうかわからない場合は、
お気軽に弊院にお問い合わせください。
具体的な鍼灸の適応症状については、
HPトップページにありますWHO(世界保健機構)の発表している、
鍼灸の適応症状をご覧ください。