赤坂で自律神経調整の鍼灸治療をしています、院長の飯田です。こんにちは。
エアコンのない生活をしていますが、我が家の猫も亀も、元気に暮らしています。
【はじめに】
さて、食いしばりについて反響が多いので、さらに深掘りをしてみることにしました。
【食いしばりと脳神経の誤作動】
食いしばりは、脳の誤作動によって起こることがわかってきました。
特に、12個ある脳神経の中の三叉神経のV3の誤作動によって、食いしばりが起きます。
ちなみに院長の私は、V2の誤作動により、歯痛から顔の左半分が激痛となる三叉神経痛を経験しました。
【なぜ脳神経は誤作動を起こすのか?】
それは、自律神経に負担をかけすぎることで、脳に過剰なストレスがかかり、
結果として脳の誤作動が起きてしまいます。
それが三叉神経に起きると、食いしばりという症状が生まれてしまうのです。
(※無呼吸症候群がある方は、無呼吸に対する体の警告反応として、食いしばりが起きることがあります。)
【自律神経と「気づかない負担」】
自律神経は普段、私たちの健在意識の陰で、縁の下の力持ちとして
気がつかないところで体を調整してくれています。
この「気がつかない」ということに甘えて負担をかけすぎてしまうと、
自律神経の働きが乱れ、ついには脳も誤作動を起こしてしまうのです。
【自律神経を乱す原因①:内因】
内因は、原因が自分の中にあるものです。
中でも代表的なのは、放置されたストレスでしょう。
仕事や人間関係で多くのストレスが生まれてきますが、
ストレスを回避する努力を怠ると、自律神経の交感神経の過緊張が続いてしまい、
脳の誤作動を生み、食いしばりとなってしまいます。
【ストレス対策のヒント】
解決策としては、
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ストレスの原因から遠ざかる
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座った姿勢で深呼吸をする
などがおすすめです。
仕事を休む工夫をして、ストレスの原因から距離を取る、
15〜20分程度の座った姿勢での深呼吸を日課にすることで、
自律神経が乱れにくくなり、脳の誤作動を抑えることができます。
【院長の実体験】
私も三叉神経痛が出ていた時は、
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朝晩
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仕事の空き時間
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空いている時間ずっと
深呼吸をしていました。
深呼吸をし始めて5日くらいで痛みが和らぎ、
2ヶ月くらいで三叉神経痛は消退していきました。
(※歯痛は3ヶ月くらいかかりました)
【自律神経を乱す原因②:外因】
では、外因としてはどんなことがあるでしょう?
自律神経を乱しやすいものは、食事と運動不足です。
🍞 食事の注意点
自律神経に負担をかけやすい食べ物としては、以下のものがあります:
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精製された小麦(パン、うどん、そうめん、パスタ など)
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砂糖を多く使った甘い食品
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精製塩
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過度のカフェイン
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アルコール
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冷たい食べ物・飲み物
➡ 血糖値や血圧が急激に上がると、自律神経は大忙しになり、
体の調整のために大きな負担がかかります。
特に寝る前にこれらを摂ると、睡眠中に自律神経に大きな負担がかかり、
結果として睡眠の質が低下し、脳神経の誤作動を生みやすくなります。
🏃♂️ 運動不足の影響
運動不足は、血流の滞り → 自律神経への負担 → 筋肉の緊張持続につながります。
この筋肉の強張りは肩や首だけでなく、咬筋群の緊張も引き起こします。
結果、食いしばりを悪化させてしまうのです。
✅ おすすめの運動
激しい運動は逆効果になることもありますが、
たまにはしっかり体を動かして汗をかくことで、
自律神経の負担を和らげることができます。
運動の目安:
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心拍数が100以上になるくらいの軽い運動
(例:ラジオ体操、軽いジョギングなど)
➡ **無理のない運動量で「毎日ちょっと」**してあげることがコツです。
【まとめ:脳と体の両面からアプローチ】
食いしばりは「脳」と「体」の両面から考えていくと、
解決しやすくなります。
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深呼吸で内面を鎮める
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食事と運動で外面を整える
これが食いしばりを根本的に治す解決法となります。
【当院の鍼灸治療について】
鍼灸治療、特に当院の自律神経調整の鍼灸治療は、
乱れた自律神経を整えるきっかけづくり、そしてそのお手伝いができます。
食いしばりを一緒に治していくことができますので、
どうぞお気軽にご相談ください。