院長の飯田です。
今日は腰痛治療のお話。
腰痛といってもタイプが色々あります。
あるタイミングで突然動けなくなる様な激痛のでる、腰痛。
朝は痛みも少なかったのに、徐々に痛みの増してくる腰痛。
季節の変わり目に痛みが出る腰痛。
歩くのは大丈夫だけど、座ったり立ったりの出来ない腰痛。
逆に、歩くのは痛くてだめで、安静にしていると大丈夫な腰痛。
お身体の表面の筋肉に問題があるのか、
深部の筋肉に問題があるのか、
あるいはその両方に問題があるのか、
それによって対処方法が変わってきます。
一般的には表面と深部のどちらかに問題があって、
その後本来は大丈夫であった筋肉群まで緊張が広がり、痛みも拡散するように感じる様です。
腰痛治療を考える場合、
私はいくつかの方法を用意しています。
まず、患部の筋肉の緊張を緩和させるために、
腰部、臀部へ持続的なゆっくりとした指圧をしていきます。
このときに固いからといってごりごり、もみもみしてしまうと炎症が広がってしまうので、
痛みが増悪する危険性がありますので、要注意です。
あくまでも、ゆっくりとした持続圧を基本とします。
その次に、腰の筋肉を緩めるツボのある、下腿の外側、前脛骨筋をしっかり刺激していきます。
ハムストリングなどが張っている場合も多いので、
下腿の内側、後側も診ていきます。
指圧で取れる痛みは、
最大で8割くらいでしょうか。
残念ながら痛みを0にしていくのは、私には指圧だけでは難しい様です。
次に鍼灸を用いて、腰部、下腿のツボに、刺激をしていきます。
下腿には腰部、臀部の筋肉を緩めるツボがありますので、
そのツボを鍼灸治療で刺激していく事で、
指圧ではアプローチ出来ない深部の筋肉を緩めていく事が出来ます。
それでも痛みが残る場合がありますので、
骨盤の調整、股関節の運動などをしていきます。
ここまですると、痛みの9割は無くなっていき、
歩いたり、立ったり座ったりの動作痛は、ほとんど無くなります。
残りの1割くらいの深部の痛みの感覚は、
今回痛めた炎症の起きた部分なので、完全に痛みが無くなっていくには少し時間がかかりますが、
それでも3回ほどの治療をしていけば、
再発する事も無くほぼ完治していきます。
何度も再発する腰痛をお持ちの方、
どこに行ってもなかなか治らなかった頑固な腰痛をお持ちの方、
よろしければ一度、ご相談ください。