港区の赤坂で、自律神経調整専門で全身調整の鍼灸治療をしています、パナケア赤坂院の飯田です。
こんにちは。
40代半ばから50代にかけて、
或る日突然腕が痛くて上がらない!というご相談をよくいただきます。
腕が上がらないタイプの方と、腕を後ろに回せないタイプの方と、
どちらかに別れることが多いようです。
頻発する年齢が40代半ばから50代にかけてなので、
その年齢を俗称にして、四十肩、五十肩といいます。
西洋医学では肩関節周囲炎などと言いますが、
レントゲンやMRIなどで詳しく調べると、健板というクッションのようなものにヒビが入っている場合もあるので、
痛みが強いようでしたら、医療機関で詳しく調べなくてはなりません。
レントゲンなどで健板に異常がなければ、
肩関節の周りの筋肉に原因がある場合が多いです。
腕をあげる動作には、肩甲骨の柔軟性が不可欠になります。
肩甲骨が十分に動かないと、
腕についている小さな筋肉に負担がかかり、炎症を起こしてしまいます。
炎症が起きると痛みが出るので、腕がああげられない。
これが四十肩、五十肩です。
では、肩甲骨の動きを柔軟に保つにはどうしたらいいか?!
それは、
大胸筋を緩めること、肘周りの筋肉を緩めること、です。
大胸筋という胸の前にある筋肉は、凝っているという自覚症状が出にくい筋肉です。
しかし、
パソコンワークやスマートフォンの多用で、大胸筋が縮まったままになっていることが多いのです。
そうすると肩甲骨の動きが悪くなるので、
肩の筋肉に負担がかかり痛みが出ます。
この大胸筋の収縮と連動するのが、
肘周りの筋肉。
特に、前腕の内側の筋肉です。
肘の周りを押すと、痛いところがありませんか?
スマートフォンでゲームやメールをしたりパソコンでタイピングをしていると、
前腕の内側の筋肉が硬くなります。
大胸筋のストレッチと合わせて、
前腕の内側の筋肉のストレッチを、丁寧に十分にしてあげると、
肩甲骨の筋肉が緩み、肩の筋肉への負担が減り、
腕の動作に痛みを伴わなくなります。
大胸筋のストレッチは、
壁に手をついて胸を開くようにするといいでしょう。
壁に着く手の位置を変えると伸ばされる大胸筋の位置も変わるので、
より効果的です。
前腕の内側の筋肉のストレッチは、
腕を伸ばして指を掴み、手の甲の側にゆっくり曲げていきましょう。
小指から親指まで、各指30秒くらいかけると効果的です。
お風呂の中などでやると、楽に伸ばせます。
大胸筋や前腕の筋肉が緩み、肩甲骨に柔軟性が戻っても、
肩の筋肉の炎症はすぐには消えません。
毎日根気よく続けていきましょう。
当院の鍼灸治療では、
肩関節の周りだけに鍼をするのではなく、全身調整の鍼灸と合わせて背術していきます。
身体全体の疲れが取れて、
肩周りの筋肉も痛みが早く取れていくようです。
鍼灸のご相談
03-6459-1533