ストレートネックは、症状の原因ではなく、筋肉の過緊張による結果に過ぎません。
適切な鍼灸治療で、治癒していきます。
ストレートネックとは頸椎の湾曲が無くなってしまい、真っ直ぐになってしまうこと。
首に強い不快感、痛みを感じ、
時にはめまいや腕に痺れを感じたりすることもあります。
首に強い違和感を感じて整形外科に行きレントゲンなどを撮ると、
「ストレートネックです」などと診断されることがあるようです。
しかしこのストレートネックとは、
痛みや不快感の原因ではなく、
筋肉の緊張の一結果に過ぎません。
首は、頸椎というブロック状の骨が七つ重なっています。
ちょうどだるま落としの胴体の部分のように、臼状の椎体が縦に重なっているのです。
頸椎は複雑な形をしており、
胸椎へあるいは肩の方へ、鎖骨の方へといろいろな方向に筋肉で連結されています。
この頸椎についている筋肉群の緊張が強くなりすぎると、
頸椎そのものを引っ張ってしまい、
本来緩やかな前湾を形成している首の生理的湾曲が失われてしまいます。
つまり、
頸椎が真っ直ぐになる=ストレートネックの状態になるのと、
筋肉の緊張、
どちらが原因かと言うと、筋肉の緊張が原因、
ストレートネックはその結果に過ぎないのです。
ストレートネックは生まれつきの症状ではなく、
その原因が筋肉の緊張なのでほとんどが後天的なもの。
身体の使い方のクセや習慣によって、出現します。
ですので、
頚部の筋肉の緊張を解消すれば、
ストレートネックも改善し、同時に首に感じている不快感や痛みからも解放されます。
ただ頸椎の筋肉は脳神経支配を受けるものもあるので、
局所のマッサージ、鍼灸だけでは用意に緩解していきません。
脳をリラックスさせ、副交感神経を刺激することで初めて、
頸椎周囲の筋肉は持続的に緩解していきます。
そのためには局所のマッサージだけではなく、
全身的な鍼灸治療を併せてしていくことがより効果的になります。