肩こり

肩こりとは最も日本人に多い自覚症状と言われています。
一口に肩こりと言っても、原因は様々。

などが一般的な肩こりの原因になります。

[肩の筋肉を使いすぎる]

肩の筋肉を使いすぎるとは、重い物を持ち上げたりして肩関節の周りの筋肉が炎症を起こしたりすること。
引っ越しや、急にスポーツをしたりして肩関節に負担をかけると起こります。
ローテーターカフと言う肩関節を構成する小さな筋肉に炎症が起きることが多いです。
関節の深部にある筋肉のため、マッサージよりも鍼灸治療の方が効果的な場合が多いです。
炎症がひどい場合には医療機関を受診し、炎症を止める外服薬が必要な場合もあります。

[自律神経の交感神経優位による首、肩の筋肉の緊張]

自律神経には交感神経(緊張系)と副交感神経(リラックス系)があります。
この交感神経が活性化しすぎると筋肉は強ばり、手足の抹消の血流量が落ち冷えを感じるようになります。
時にはひどい頭痛やめまいを伴います。
交感神経が活性化すると脳が緊張するのですが、肩、首の筋肉の一部は脳神経の支配を受けます。
脊髄からの随意神経も一緒につながっているので、これを二重の支配を受けるといいます。
この脳神経と随意神経の二重の支配を受けた肩、首の一部の筋肉は、脳が緊張していると勝手に強ばってしまうので、しっかり寝ても朝から首や肩が緊張するという特徴があります。
また、マッサージを受けても肩こりが改善しない、すぐ戻ってしまうというのも、この自律神経症状から来る肩こりの特徴です。

朝から肩こりを感じる、頭痛やめまいを伴う、この様な肩こりの場合、単純に筋肉に働きかけるマッサージや局所的な鍼灸治療では、ほとんど効果は見られません。

パナケア赤坂院では特にこの、自律神経症状からくる肩こりの治療に力を入れています。

治療には二段構えで当たります。

まず首肩の筋肉を指圧で緩め、首の付け根にある自律神経節周りの血行を改善します。
(首の付け根には交感神経節という交感神経の集まっている場所があります。この場所の血行が悪くなると、全身的に自律神経症状が出てしまいます。)

表層の筋肉を指圧で緩めた後、背面全体に鍼灸治療をしていきます。
背面全体に鍼灸治療をすることで、自律神経の副交感神経の働きを活性化することができ、脳がリラックスをし、しつこい肩こりが緩解していきます。

整体やマッサージを受けても症状が改善しない、頭痛やめまいがある、朝から肩こりを感じるという方は、パナケア赤坂院の鍼灸治療をお試しください。

[胃腸の調子が悪いため]

胃腸の調子が悪くても、肩こりを強く感じます。
胃腸の働きが悪いのは自律神経症状であることもあるのですが、胃炎、十二指腸潰瘍、胃癌でも同じく肩こりを感じることがあるようです。
鍼灸治療よりも医療機関の受診をお勧めする場合があります。

[肺、心臓に重篤な疾患がある場合]

肺がん、心臓疾患がある場合にも、肩こりを感じることがあるようです。
肺がんの場合は背中や肩にじんとした鈍い痛みを感じたりするようですが、人により症状が出ない場合があります。
心臓に疾患がある場合は一般的には左肩に症状が出ると言われますが、右肩に凝りや痛みを感じる方もいるようです。
内臓疾患が原因の場合、就寝などの安静時にうずくような遠い痛みを感じると言います。
マッサージ、鍼灸治療を受けても書状が改善しない場合には、速やかに医療機関の受診をお勧めします。